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保健師の職業について

・どんな職業か

地域住民の健康を守るために、保健所や市町村の健康福祉等部門で病気の予防にあたり、健康増進を図るため、乳幼児健康診断や基本健康診査等の集団検診、健康教室、家庭介護教室、家庭訪問、機能訓練、個人相談・電話相談などの場で住民に健康の指導をする。 人々のニーズに合わせて、母親学級、育児支援、結核予防等感染症予防、心の健康相談、精神障害者のデイケア、生活習慣病予防、エイズ予防、難病対策など、赤ちゃんから高齢者まで幅広い対象に向けた活動を行う。 最近では、虐待防止、次世代育児支援、「健やか親子21」(21世紀初頭における母子保健の国民運動計画2001年~2010年)などの新しい母子保健対策や「健康日本21」(国民の健康づくり運動計画2001年~2010年)の策定、健康づくり事業や老人保健事業および介護保険事業の見直しなどにより、新しい業務も増加し、これらの行政課題や住民の複雑多様化したニーズに対応するため保健師の活躍分野も大きく変化している。 家庭で高齢者や障害者の介護を支援する、よりよい保健・医療・福祉等サービスの情報提供や利用促進を図るなどその役割も期待されている。この他、企業や学校で、社員や生徒の健康管理に携わる保健師もいる。

・保健師に就くには

看護師の免許を受けてから保健師養成校に進学するか、または保健師の養成課程をもつ大学に入学し、保健師国家試験に合格する必要がある。 保健師養成校の多くが都道府県立であり、教育の期間は6ヵ月以上と法律で定められているが、実際には1年間学ぶのが一般的である。 医療・保健に関する専門知識や能力の他、保健の指導をするために、広い視野に基づいた指導力や技術力、人間関係の調整力などが求められる。

・労働条件の特徴

保健所で働く人と市町村の健康にかかわる部課で働く人が全体の約66%を占めており、職場は全国に渡る。その他には、企業や学校で従業員や生徒の健康管理に携わる人、病院や診療所などで保健指導や療養生活の相談をする人がいる。 保健師は公務員の割合が高く、その場合賃金や労働条件は公務員として決められている。一般に休日の業務や夜間業務はあまりない。女性の割合が高く全体の9割以上を占めているが、男性の参入も微かに増えている。 今後は、訪問介護ステーションや介護居託事業所等での業務が増える可能性があり、それに伴って、休日や夜間にも働くなど勤務形態が変わっていく可能性がある。高齢期を元気に過ごすための介護予防事業や地域でのケアが必要な高齢者が増えることから、保健師の活躍が期待されている。

・参考情報

関連団体 社団法人 日本看護協会 http://www.nurse.or.jp

関連資格 看護師 看護師 精神保健福祉士 ケアマネジャー(介護支援専門員) 児童福祉司

看護師の職業について

・どんな職業か

看護師は「診療の補助」と「療養上の世話」を通じて、病気やけがの治療を受ける人々や介護を必要とする人々、体や心の健康上の様々な問題を抱えながら生活する人々を支える。 病院・診療所などの医療施設では、患者への医療の提供に、医師・薬剤師・栄養士・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士・医療ソーシャルワーカーなどの専門職種とともに医療チームの一員として参加する。現代医療には、救命救急医療・高度先進医療・リハビリテーション・生活習慣病の管理・精神医療・終末期医療など多様な側面があり、看護師は、医師が診断や治療を効果的に進められるよう、診察や検査、処置を補助する(診療の補助)。採血や注射、点滴の一部は医師の指示を受けて看護師が行うこともある。常に変化する患者の状態(体温や脈拍、呼吸、血圧、痛みや苦痛の程度、意識状態など)を把握し、医師の判断を助ける。介護保険施設・社会福祉施設では、医療施設と比べて医師の関与が少ないため、看護師は日常的な医療管理や緊急時の判断を求められることが多い。訪問看護ステーションの看護師は患者宅を訪問してケアを行うほか、家族への支援も行う。学校や企業の健康管理部門では健康管理や心身の保健相談に応じている。 どのような領域にあっても、ひとの「食べる」「休息する」「排泄する」「清潔を保つ」などの営みが安全に苦痛なく、その人らしい尊厳を保ちながら快適にできるよう、環境を整え手助けすること(療養上の世話)は、患者やその家族への心理的なサポートとともに、看護師の仕事の中でも重要な位置を占めている。またケアの受け手との間での確かなコミュニケーションを図る能力も求められている。 特定の領域について高度な知識と実践力をもつ「専門看護師」「認定看護師」資格の認定制度がある。

・看護師に就くには

高校卒業後、大学・短大・専門学校で3年あるいは4年の専門教育を修めたのち、国家試験に合格することが必要である。 養成機関の入試倍率は年度や学校によってばらつきがあるが、大学で4~7倍程度、専門学校では2~4倍程度である。学校では、基礎・専門科目の講義の他に、療養上の世話や診療補助業務の実践能力を身につけるための技術教育が行われるが、あわせて医療施設だけでなく介護・福祉施設や訪問看護ステーションなどでの実習を経験する。 科学的な根拠に基づいて患者の状態を正確に観察・判断し、的確に対処できる理性と学識、人間の生命に直結した仕事ゆえの責任感や忍耐力が求められる。患者の心を支えるためにも、他者を理解し、受け入れる姿勢とコミュニケーション能力が重要であり、心身の健康も重要な要素となる。 学費は学校の種類(大学・短大か専門学校か)や設置主体(国・公立か私立か、医療機関・医療関係団体などの付属かどうか、など)によってかなり幅がある。各種の奨学金制度も利用できる。 看護師の免許を得た人は、さらに1年以上の専門教育を修めた上で保健師・助産師それぞれの国家試験受験資格を得ることができる(平成22年4月施行。在学者には移行措置あり)。従来は、大学では4年間で看護師課程と並行して保健師課程を学び、看護師国家試験とともに保健師国家試験の受験資格を得ることもできた。助産師課程は選択制としている大学が多い。しかしながら、保健師・助産師教育期間が1年以上となることから、これらの課程は看護師課程と切り離し、大学院等での教育への切り替えが検討され始めている。 准看護師は准看護師学校や看護高等学校卒業し、都道府県の試験に合格すると准看護師の免許が交付される。現在、准看護師の数は減少してきている。

・労働条件の特徴

医療や介護の現場では1日24時間、1年365日を通じてのケアの提供が求められており、これに応えるための勤務形態がとられている。交替制の勤務は、1日24時間を2ないし3のシフトからなるローテーション勤務でカバーする。たとえば病院の入院部門で3交替制で勤務する1人の看護師の1週間は、1回8時間労働の昼間の勤務(日勤)を3回と、夕方から真夜中にかけての8時間労働の夜勤(準夜勤)を1回、真夜中から朝までの8時間労働の夜勤(深夜勤)を1回の、計5回の勤務からなる。土曜・日曜・祝祭日も交替で出勤するため、これらの日が必ずしも休日にならないこともある。夜間の対応体制は働く場の特徴に応じて様々であり、看護師の勤務も、夜間は緊急時の呼び出しに応じる待機体制をとるもの、利用者からの電話対応のみのもの、夜間対応を要しないものなどがある。 看護師就業者数は約88万人(平成20年末・准看護師を除く)、男性の比率は5%程度であるとされる。夜勤がある職場では夜勤回数に応じて夜勤手当が付加されるため、特に若い時期には同年代の女性労働者と比較して給与水準は高い傾向がある。 看護師は資格職種であり、個々のライフステージに応じて働き方や働く場を選びながら働き続けられるよう、働き続けられる職場づくりの促進が進められている。

・参考情報

関連団体 厚生労働省医政局看護課 http://www.mhlw.go.jp

社団法人 日本看護協会 http://www.nurse.or.jp

関連資格 看護師 准看護師 介護支援専門員(ケアマネジャー) 養護教諭

保育士の職業について

・どんな職業か

仕事を持っているなどの理由から、保護者がすべての時間、子どもの面倒を見ることができない場合に、保護者に代わって、小学校に上がる前の子どもたちの保育をする。 幼稚園の教師は、子どもの「幼児教育」をするのが主な仕事であるが、保育士は、乳児から小学校入学前の子どもを預り、保護と世話をする仕事が中心である。 保育士は、子どもが保育所にいる間、昼食やおやつを食べさせながら食事のしつけをしたり、着がえを身につけさせたり、昼寝をさせたり遊ばせたりする。また、子どもたちの年齢に合わせた、音楽・リズム・絵画・工作・自然観察などの幼児教育も行う。 保育所にはゼロ歳から6歳までの子どもがいるので、担当する子どもの年齢によって、仕事の内容や対応の仕方が異なる。乳児を保育する場合には、授乳やおむつの取りかえなども行う。 常に子どもをよく観察して、具合が悪くなったり、事故にあったりした場合は、保護者や病院に連絡をとるなど、すぐに適切な処置を行う。また、帰りには、それぞれの子どもについて異常の有無を確認し、持ち物の整理を手伝い、迎えに来た保護者に必要な連絡を行う。 また、行事などの計画を立てたり、保育日誌を記録するなど、事務的な仕事もある。

・保育士に就くには

保育士として働くには、保育士資格を取ることが必要である。資格を取得するには、養成課程のある学校や施設を卒業する、あるいは保育士試験に合格するという、2つの方法がある。 養成課程の多くは、大学や短大、または専門学校の中に2年以上の課程として置かれている。最近では、保育士として採用される人のほとんどが養成課程のある学校の卒業者である。 保育士試験は各都道府県で年1回以上実施されており、短大・高等専門学校卒業者(大学に2年以上いて教養課程を修了した者を含む)や、児童福祉施設において5年以上(高校卒業者は2年以上)児童の保護に従事した者が受験できる。 なお、保育士資格を持っている人は、児童館などの児童厚生員、児童自立支援施設の児童生活支援員にも就くことができる。 保育士は多くの子どもと接するので、健康と体力が必要である。 子ども好きで、一人ひとりの子どもに理解と愛情を持ち、責任感があることが求められる。子どもの健康状態などに異常があればいち早く対応できるよう、簡単な応急処置などの知識とスキルも必要である。

・労働条件の特徴

保育士の9割以上が保育所で働いている。ほかには、児童養護施設、知的障害児施設、乳児院、重症心身障害児施設などが職場になる。病院で長期入院の子どものための保育に当たったり、各種の施設や事業所が利用者や顧客のために行う臨時託児業務を担当するなど、保育士の資格や経験が役立つ職場も広がってきている。また、就労と子育ての両立支援を目指す方向で保育所の役割が見直されており、長時間保育や夜間保育、休日保育など、様々な形の保育が行われるようになっている。 賃金は、公営の施設で働く場合は、公務員の給与基準に従って定められている。 労働時間や勤務形態は施設によって異なり、児童養護施設など24時間入所施設では、2交替制や3交替制、あるいは宿直勤務を行う場合もある。保育所では早朝や夕方に保育時間を延長しているため、交替で時差勤務をしている場合が多い。休憩は、子ども達が昼寝をしているときなどに交替でとることが多い。 少子化は進んでいるが共働き世帯の増加や、利用者の多様な保育ニーズに対応する動きもあり、国としても保育施策の充実を掲げていることから、引き続き人材需要が見込まれる。

・参考情報

関連団体 全国保育士会 http://www.z-hoikushikai.com

厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課 http://www.mhlw.go.jp

関連資格 保育士

ケアマネジャー(介護支援専門員)の職業について

・どんな職業か

ケアマネジャーは介護保険制度とともにスタートした職業で、正式には「介護支援専門員」という。ケアマネジャーの仕事は、介護を必要とする人に対して個々のニーズに応じた介護サービスを提供するために、アセスメント(課題分析)やケアマネジメントを行い、どのような介護サービスが必要であるかを判断して、ケアプラン(介護サービス計画書)を作成する。市町村から「要介護認定調査」を委託された場合には調査を行い、その結果を報告する。 介護保険の利用者が在宅の場合には、利用者に面接して食事、入浴、排泄など日常生活の状況を把握し、在宅で暮らすための利用者自身の目標を立てる。サービスの種類や使用頻度を選択したり組み合わせたりして、ケアプランを作成する。このプランに基づいて、ホームヘルプやデイサービスなどのサービス事業者にサービスの実施を依頼する。サービス開始後、定期的に家庭訪問して利用者の状況を把握し(モニタリング)、サービスが思うように成果を上げていない時や利用者の状態が変化した時はプランの修正を行う。そして、プランに基づくサービスの実績を保険者に報告する。また、要介護認定更新時にケアプランを変更する場合は、「サービス担当者会議」を開催し、ケアプランの内容(利用サービス内容や利用頻度)を協議する。 利用者が、特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設などに入所している場合は、ケアプランの内容がやや異なる。ケアプランを作成する点では同様であるが、利用するサービス事業者を選択するのではなく、入所施設内のサービスをいかに利用するか、という観点でプランを作成する。

・ケアマネジャー(介護支援専門員)に就くには

介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、実務研修を受けると都道府県に「介護支援専門員」として登録される。受講試験を受けるには、福祉・保健・医療関係の資格を持ち、実務経験が5年以上あること、あるいは介護の実務経験が10年以上あることなど、一定の資格や実務経験が必要である。資格登録後は、介護保険事業所として指定を受けた居宅介護支援事業所あるいは介護保険施設に就職し業務を行う。 ケアマネジャーになるのは看護師、介護福祉士、社会福祉施設指導員やホームヘルパーなど相談援助や介護の仕事を経験してきた人が多い。 福祉や医療に関する幅広い知識、介護保険をはじめとする福祉・医療関連の様々な制度や施策への理解が必要である。また、介護者を側面的にサポートする対人援助の専門家として、介護を必要とする高齢者や家族などケアサービスを受ける立場に立って考える姿勢はもとより、サービス利用者のプライバシーへの配慮、守秘義務や高いレベルの倫理観などが求められる。 ケアマネジャーの資格は更新制となっており、5年ごとに更新に必要な研修を受け、申請手続きを行う必要がある。 平成18年度より、ケアマネジャーの上級職として主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)制度が導入されている。主任ケアマネジャーはケアマネジャーを統括し、指導・育成を行うほか、経験が必要なケースを担当する。主任ケアマネジャーになるには、ケアマネジャーとして5年以上の経験があり、主任介護支援専門員研修を受講する必要がある。

・労働条件の特徴

勤務時間は、他の福祉・医療・保健の職種と異なって夜勤・宿直を担当することはあまりなく、平日の日勤が基本であるが、シフト制を導入している事業所もある。利用者や家族の予定に合わせて相談や訪問等を行う場合があるので、必要に応じて夜間や休日の勤務が生じることもある。また、利用者のサービスを調整する立場として、勤務時間以外にも対応ができる態勢にしているところが多い。 賃金面ではケアマネジャーとしての経験年数と、持っている他の資格が評価される。 居宅介護支援事業所(ケアプラン作成機関)には、社会福祉法人、医療法人だけでなく、営利法人、財団法人、農協、生協、開業医、薬局など様々な経営体がある。資格取得者は増加しており、今後は上位職の主任ケアマネジャーの需要が見込まれる。

・参考情報

関連団体 厚生労働省老健局介護保険課 http://www.mhlw.go.jp

関連資格 介護支援専門員(ケアマネジャー)

小学校教員の職業について

・どんな職業か

大人になるための基礎的な学力、体力、そして人格が形成される場である小学校で、一つの学級の担任として、国語、社会、算数、理科、生活、音楽、図画工作、家庭、体育、道徳、特別活動、新設された総合的な学習の時間まですべてを教える。 各学科の教育や指導をよりよいものとするために、児童の成長を考えた年間計画を立て、時間ごとに具体的な教育・指導計画を作成し、教材や教具の準備をする。 学習指導のほかに、児童の健康観察、出欠席の調査、教育環境の整備といった学級経営や、しつけなど日常生活の指導、遠足など学校行事の指導、PTAや地域社会への協力活動なども重要な仕事である。また、学校の運営組織(校務分掌)である教務部、学習指導部、生徒指導部などに所属し、それに関係する仕事も担当する。そのほか、給食、清掃、性教育、宿泊に関する指導などもある。 このように児童の学習や学校生活全般に関わるたくさんの仕事があるが、ほかの教員と協力しながら、児童たちひとり一人が豊かな心を持ち、健やかに成長するように、心を配りながら仕事にあたる。 なお、音楽などの専科教員が配置されている場合もあり、また、約半数の学校に配置されている養護教諭は、学校の救急看護、集団の健康管理、保健指導などに当たり、日常は保健室が勤務場所となっている。

・小学校教員に就くには

小学校教諭免許状を取得し、さらに都道府県や政令指定都市の教育委員会が実施する教員採用試験もしくは私立学校の教員採用試験に合格する必要がある。 小学校教諭免許状は、文部科学大臣が認定した大学院、大学、短大で取得する。 採用試験は、第一次試験では主として筆記と実技、第二次試験では面接が行われる。合格すると候補者名簿に登録され、その中からその年度の必要教員数に応じて採用される。 また、出産・育児・病気などによる休暇の教員の代替として臨時に採用される場合もあるが、この場合も免許状所有者が対象となり、任用期間は休暇を取った教諭の休暇期間以内である。 小学校教員に求められる資質としては、小学校教育全体への理解、それぞれの教科への専門的な知識や技能、生徒に対する愛情、指導への熱意などがあげられる。採用後も、定期的に行われる研修に参加して、知識や指導技術の向上に努めることが重要である。 教頭、校長に昇任していくためには、選考試験を受けることが必要である。また、都道府県・市町村教育委員会の指導主事や管理主事などになる道も開かれているが、この場合も選考試験に合格する必要がある。

・労働条件の特徴

小学校には、国立、公立、私立があり、国立なら国家公務員、公立なら地方公務員となる。小学校のうち99%が公立である。山間部やへき地、離島に勤務したり、海外の日本人学校で教育にあたる場合もあるほか、障害のある子どものための特別支援学級を担当する教員もいる。 学校基本調査(平成15年)によると、小学校教員の就業者数は約41万4千人となっており、男女比は約4対6で、女性の方が多くなっている。 土曜と日曜、祝日は休みであり、また、夏休み、冬休み、春休みは授業を行わないが、教員にとっての休暇ではなく、多くの場合、校内・校外で実施される研修に参加したり、自宅で研修することになる。 小学校の教員は、他の教員に比べて立って行う活動が多いのが特徴である。様々な教科を一人で担当するため、活動内容が多彩であり、オルガンをひいたり、児童と運動をしたり、器具を運搬する作業などもある。 児童数は年々減少してきているが、教員の数は1学級当たりの児童の削減のため(40人から30人以下になってきている)、横ばいの傾向にある。しかし、教員の希望者が多いため、採用試験は高倍率となっている。

・参考情報

関連団体 文部科学省初等中等教育局企画課 http://www.mext.go.jp

関連資格 小学校教諭

中学校教員の職業について

・どんな職業か

中学生に、国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語(主に英語)などの教科を専門的に教え、道徳、総合的な学習の時間、特別活動の指導に当たり、学級を担任する。 各教科の授業は、年度のはじめに定めた年間指導計画に基づいて、教科書を主な教材として使用し、そのほかプリントや学習カード、スライドなどの補助教材を準備し、生徒の理解や進み具合にしたがって指導方法を工夫しながら教える。それ以外の時間は、教材研究や事務を行う。 また、部活動、学校行事、PTA活動などもほかの教員と分担して受け持ち、学校の運営組織(校務分掌)である教務部、学習指導部、生徒指導部、進路指導部などに所属し、それに関する仕事も行う。 中学生は青年前期にあたり、小学生に比べて個性が明確になってくる。独立心や反抗心も出てくることなどから、精神面での指導も重要となる。教師間で連携・協力しながら、いじめや不登校の問題に取り組むことも強く求められる。 中学校では、一般の教員のほか、学校全体をみる校長、副校長(教頭)、主幹等と、教務主任、学習指導主任、学年主任、保健主事、生徒指導主事、進路指導主事などが各担当分野の取りまとめを行っている。また、教科を専門に担当する講師や、特別支援学級が設置されている中学校にはその担任も配置されている。

・中学校教員に就くには

中学校教諭普通免許状を取得した上で、都道府県や指定都市の教育委員会が実施する教員採用試験、もしくは私立学校の教員採用試験に合格する必要がある。 中学校教諭普通免許状は、文部科学大臣が認定した大学院、大学、短大で取得するが、小学校と違い、各教科に分かれている。 教員採用試験は、各教科単位に行われ、合格すると採用候補名簿に登録される。登録の有効期間は、教育委員会によって相違があるが、ほぼ1年間という場合が多い。 採用後も、節目の年次ごとの研修の他、教科や担当別(教務主任、生徒指導主事、進路指導主事、学年主任など)に、様々な研修の機会が設けられている。 異動は採用された都道府県または政令指定都市教育委員会の管内に限られており、他の教育委員会が管轄する地域に移動したい場合は、改めて教員採用試験を受験し、合格しなければならない。ただし、都道府県教育委員会間の合意による交換教員はこの対象にならない。 求められる資質としては、中学校教育全体への理解、指導教科などの専門的な知識や技能、生徒に対する愛情や指導への熱意が重要であり、また、カウンセリングに関する知識や技能も望まれる。

・労働条件の特徴

中学校には、国立、公立、私立があるが、ほとんどが公立の学校である。国立なら国家公務員、公立なら地方公務員となる。山間部やへき地、離島に勤務する場合や、海外の日本人学校で勤務する場合もある。 学校基本調査(平成21年)によると、中学校教員の就業者数(本務者)は約25万人となっており、男女比は6対4程度で、徐々に女性の割合が多くなってきている。 各教科の時間数は、中学校学習指導要領によって定められており、これに基づいて教員の担当する授業時間も割り振られている。学校行事などがなければ、土曜、日曜、祝日が休みとなる。ただし、生徒の夏休み、冬休み、春休みは、教員は休暇ではなく、たいていは研修などに参加している。 中学校教員の仕事は立って行う活動が多い。中学生は小学生より成長しているので、指示に従って自主的に行動できる部分が増えるが、その前後や途中では、教師の指導・監督が必要である。クラブ活動、生徒指導、総合的な学習などを担当する場合は、学校外で活動を行うこともある。 中学校の生徒数は、少子化で減少傾向にあり、今後さらに減少するものと考えられるが、公立の中高一貫校の設置、少人数学級の実施、チームティーチングや、コンピュータなどの導入など、指導体制の工夫や充実を図る動きもあり、地域により増減はあるが全体としては、ほぼ現状の教員数で推移するものと予想される。

・参考情報

関連団体 文部科学省初等中等教育局企画課 http://www.mext.go.jp

日本私立中学高等学校連合会 関連資格 中学校教諭

http://www.chukoren.jp/

キャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)の職業について

・どんな職業か

人は何らかの職業に従事しながら生きていくが、適切な職業やキャリアを選択し、適応することを通じて、人がよりよい人生を送り、自分の望む生き方を実現できるよう、カウンセリングにより専門家として支援することがキャリアカウンセラーの仕事である。 職業生活は人の生涯のなかで大きな部分を占めており、職業の選択や働き方はその人の生涯の成否に強い影響を及ぼす。キャリアカウンセラーは、相談者がはじめて職業を選択するときはもとより、職業生活のなかで職業や働き方を変える場合など、職業キャリアのさまざまな場面において、相談者が、適切な職業の選択やキャリア形成ができるよう援助する。 そのために、相談者の職業・キャリアに関する意識について、その希望や悩みを傾聴しながら相談者自身の自己認識をうながし、職務経歴や心理テストにより相談者の諸特性を理解し、その相談者の問題を把握する。次いでその意志決定に必要とされる職業・キャリアや能力開発などについての情報などを提供し、相談者が適切な意思決定と求人探索・応募ができるように援助していく。 したがって、カウンセリングのスキルはもとより、キャリアカウンセリング理論や産業労働・職業の世界など、職業・キャリアにかかる全般の知識や求職活動支援に関する知識・スキルなどが幅広く求められる職業である。相談では一対一の対面相談のほか、グループを対象としたファシリテーションを行う機会も増えている。また、最近では相談者のジョブカード作成を支援することもある。

・キャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)に就くには

キャリアカウンセラーとして就業するために学歴や資格が問われることはない。職業選択やそれと関連する生き方などについて相談をうけ、コンサルタント的役割を果たすことから、キャリアカウンセラー自身の職業経験と生き方を踏まえた、知識とスキルを基礎に活動することが求められる。公的機関や大学等のキャリアセンター、人材関連企業内などにおいて、ひとつの職種分野としてこの分野に従事するという働き方があるほか、経験を積んだ上でキャリアカウンセラーとして独立する道もある。 最近では入職にあたって、標準レベルのキャリア・コンサルタント資格(民間資格)や2級キャリア・コンサルティング技能士(国家資格)の所持が求められることが多くなってきている。

・労働条件の特徴

公的機関や企業において正社員として所属し、業務としてキャリアカウンセリングの仕事を担当することが、労働条件面ではもっとも安定しているといえる。再就職支援会社では採用または契約によりキャリアカウンセラーを専門職として配置しているが、労働条件は企業により異なる。大学などの学校でキャリアセンターの専門職員として、また、ハローワークやジョブカフェ等での長期・短期の契約による採用の道も開かれている。個人(フリー)として独立した場合には、企業等と年間契約を結ぶ形式が多い。その場合の労働条件は自営業的となり、みずからの判断で決定することから多様である。 キャリア・コンサルティング協議会の統計によると、キャリア・コンサルティング有資格者(標準レベル資格)は平成21年3月31日現在で、26,200名となっている。 若年層のキャリアに関する支援ニーズが高まり、大学・高校等へ職域が広がったことにより、キャリアカウンセラーの需要は増大傾向にある。以前は50歳代の男性が多かったが、30歳代や女性のカウンセラーも増えている。

・参考情報

関連団体 厚生労働省職業能力開発局 キャリア形成支援室キャリア・コンサルティング係 電話:03-5253-1111(代表) FAX:

関連資格 標準レベル キャリア・コンサルタント資格(民間資格) 産業カウンセラー キャリア・コンサルティング技能士(国家資格)

一般事務員の職業について

・どんな職業か

特定の分野の事務を専門的に行うものではなく、様々な事務の仕事を全般的に行う。 規則、業務手順書、手続き、慣習的な方法などによって定められた、定型的な事務作業に従事する。事務作業は多種多様であるが、文書の作成や整理、発注伝票や受注伝票の作成と管理、各種台帳の管理、生産や売上など営業資料の作成や管理、社内の各種届出書類の管理など、書いたり、計算したり、点検したりする仕事が中心である。文書の作成や集計などではパソコンを使用し、また、コピー機やFAXを使用するなど、事務機器やOA機器に接することが多い。 また、郵便物の発送、物品の受取り、電話の取次ぎ、事務用品など消耗品の補充と注文等々細々とした仕事を受け持ち、来客への対応やお茶だしなどをすることもある。

・一般事務員に就くには

高校や短大などを卒業し、企業や団体などに採用され、様々な部署に配属されて事務作業を行う。 中途採用については、人材派遣会社などに入社し、受託先の企業や団体などに派遣されて仕事をすることが多い。 補助的な業務から始めて経験を積み、思考判断や創意工夫を行いながら事務処理能力を向上させる。事務処理の管理監督的な職に就く場合や、司法書士や行政書士などの資格を得てコンサルタント的な業務に転向する場合もある。 事務処理の高度化、専門化により、コンピュータ処理能力、文書作成能力、簿記、英会話など仕事に関連のある技能や資格が求められている。そのため、各種講習への参加や通信教育の受講などスキルアップのための自己啓発が必要となる。

・労働条件の特徴

民間企業、官公庁、各種団体など事業を営むところは必ず事務の仕事が発生するため、職場は全国に渡っている。 就業者の男女比では女性の割合が高い。多様な人材確保や事務の合理化のため、契約社員や派遣社員の占める割合が年々高まっている。 就業時間は午前9時から午後5時までで、週休二日制がほとんどである。月末など、伝票や文書の締め切りが集中する時期には、残業をすることもある。 労働需要は安定しているといえる。単純な事務作業に関しては、正社員の割合が減り、派遣社員、契約社員、パートタイマーなどの割合が増えつつある。

・参考情報

関連資格 ビジネス・キャリア検定 コンピュータサービス技能評価試験

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